GAME de B-DASH

ゲームが特別うまい訳でもないけれど、ちょっぴり古いゲームから最新のゲームまでゲームと名がつく物が好きな人のブログ。

FM-TOWNS マーティー

FM-TOWNS マーティー

1993年2月20日富士通が突如発売したゲーム機。
当時、富士通が販売していたFM-TOWNSというパソコンがあった。世界で初めてCD-ROMを搭載したパソコンで、お値段も40万円する高級機でしたが、ゲームタイトルも比較的多く発売され、一部では人気があったのです。

 富士通は家庭用テレビに解像度640×480で画像を映し出す技術を開発し、専用モニターを使用せずにFM-TOWNSのソフトを起動出来るマシンを開発した。それがマーティーでした。
ゲーム専用機としての役割を持っているため、標準でジョイパッドが付いている。
このジョイパッドでマウス代わりにポインター操作を行うのだが、案の定操作しづらい。
別売りのマウスは用意した方が良いと思う。
他にはZOOMボタンが付いており、画面の拡大が出来るようになっていました。これは元々パソコンのソフトなので文字が小さく、テレビに映すと読めない事がある為につけられた機能である。
マーティーはそもそも入門機という位置付けのマシンであるためCPU性能は高くなく、初代FM-TOWNSレベルとなっており、全てのソフトが動くわけではない。
マーティー発売時点で、FM-TOWNSには600を越えるソフトが発売されていたが、その内マーティーで遊べるのは200といった具合である。
それでも3DOから始まる次世代ゲーム機争いが始まる1年前に発売されており、その時点では比較的移植度が高かった『雷電』や、『アフターバーナー2』、『餓狼伝説スペシャル』などが遊べたし、『ターボアウトラン』や、『スプラッターハウス』などの通好みのソフトも遊べるのは魅力的だった。
しかしマーティーはさっぱり売れなかった。その原因は本体価格だろう。さすがに98000円という本体価格は高すぎた。
当時日本で一番売れていたパソコンのPC-98の安いモデルなら10万円あれば買えただろう。

そこで富士通は1年後価格を下げた『マーティー モデル2』を発売する。

本体性能はそのままで色が白からグレーに変更された。定価は66000円と、前モデルに比べて32000円の値下げを実現したが、それでも売れなかった。結局値下げされても高いものは高かったのである。
しかもこの年は次世代ゲーム機が出揃う年であり、誰もマーティーに注目する者は居なかった。
結局FM-TOWNSマーティーは4.5万台の売上台数で終息。
世界で最も売れなかったピピンアットマークの4万台よりもわずかに売れたが、失敗したと言わざるを得ない。
ある意味ピピンアットマークよりもマイナーなマシンだが、値段との折り合いがつけば最高のエロゲーマシンとして活躍したらしい。

他にはカーマーティーという製品が存在しました。

 これは自動車に車載するマーティーで、カーナビゲーションシステムとして売り出されたのです。
カーナビでは初めて一方通行道路を考慮してルート検索が出来るのと、データの更新をフロッピーディスクで行えるという結構画期的な製品でした。しかも運転に飽きたら車内でゲームも楽しめるのです。
実際車内でゲームを楽しむ人はそんなに多くなさそうですが、カーマーティー独自の機能としてユニークだと思います。
今となってはスマホのナビアプリより低性能ですが、今カーマーティーで遠出したらどうなるのか気になるところです。誰か検証して頂きたい。