【WS】ワンダースワン
『ワンダースワン』
1999年にバンダイより4800円で発売。
氏の開発理念『枯れた技術の水平思考』を生かして設計された。この枯れた技術の水平思考とは、新しくない既存の技術を使い、新しい使い方を提案していくこと。これによりコストを削減することも出来る。
ワンダースワンはモノクロ8階調だが、液晶はそこそこ見やすく、本体を横持ちと縦持ちの2つの遊び方を提案していた。CPUは16Bitでゲームボーイに比べて高性能。単3乾電池1つで30時間動作するなど驚異的な駆動時間を実現した。
しかし、このワンダースワンカラーは横井軍平氏の設計思想を外れてしまい、不馴れなカラー液晶を無理やり搭載した感が強い。人気ソフトのファイナルファンタジーなどを発売し、それなりに話題を集めたが、肝心のカラー液晶がとても見にくく、2002年にスワンクリスタルとしてTFT液晶を採用するなどのテコ入れを行っている。
しかし、スワンクリスタル発売時には既にゲームボーイアドバンスが発売されており手遅れだった。
結局多くのユーザーが期待していたファイナルファンタジー3や、聖剣伝説2は発売中止になった。