GAME de B-DASH

ゲームが特別うまい訳でもないけれど、ちょっぴり古いゲームから最新のゲームまでゲームと名がつく物が好きな人のブログ。

プレイディア

1994年9月23日にバンダイから発売された自称マルチメディア再生機。価格は24800円。
当時の次世代機の中に入るのかどうか微妙な立ち位置のマシンで、他社が32bitや64bitに移行する中、唯一8bit機であった。
一応同じバンダイから1983年に発売されたアルカディアの11年越しの後継機という位置付けで、バンダイ曰く『プレイディアはゲーム機ではなくCD-ROM再生機』なんだそうな。
本体の性能はPC-FX程ではないが、アニメーションが得意。というかそれしかできない。
コントローラーが無線であることも特徴の一つで、赤外線コントローラーを採用した。
ボタン配置は上下左右の各ボタンとAとBの2つのボタンで、見た目はゲーム機っぽいが、操作感覚としてはテレビのリモコンのような反応速度で、とてもゲーム機のそれでは無い。
ソフトの内容は小学生までの小さい子供をメインターゲットにしていたようで、激しい操作を要求しないアドベンチャーゲームが主だった。
ウルトラマンセーラームーンドラゴンボールアンパンマン等の人気キャラクターの動画が映し出され、時折選択肢を選ぶとストーリーが分岐するタイプのゲームばかりだった。
他には声優ファンをターゲットとしたソフトも発売された。
当初は一定のユーザーを獲得したが、同時期に発売されたプレイステーションでも動画再生が可能で、そのうち本体の価格もプレイステーションの方が安くなり、プレイディアの出る幕は無くなった。
新しい規格として高速CDアクセスを可能とするQIS(Quick Interactive System)というCD-ROM規格をバンダイが提唱している。
プレイディアはQISに対応しているマシンである。バンダイとしては統一規格を狙っていたようだが、他社からQIS規格対応マシンは発売されることはなく、あてが外れたようだ。
インタラクティブという言葉はこの頃本当によく耳にした。何となく未来的なイメージがあったが、結局何だったのか良く分からないまま終わってしまった。ゲーム機でインタラクティブをアピールしていたマシンは軒並み消えていった。プレイディアもその一つで販売台数は12万台程度だった。
後にバンダイプレイディアの次世代機でピピンアットマークを発売するが、そちらは更に悲惨なことに…