『PC-FX』
PCエンジンの長所であったアニメーション等の機能を更に推し進めた性能で、拡大・縮小・回転及び半透明処理等の機能も追加された。
これはパソコンの拡張ユニットバスに挿入するとパソコンでPC-FXが起動できる拡張ボードで、こちらには3D機能が搭載されていた。価格は46000円だが、あまりに売れないため約2000円程度で投げ売りされていた。本体の他にゲームパッドとゲーム開発用ソフトもついて2000円なので大変安い。私もこれは購入して家のPC-98に付けて満足していた。しかし、ソフトは一本も買わずじまい。結局当時の大半の人はサターンやプレイステーションに夢中だったのだ。
PC-FXの発売予定の注目ソフトとしては『天外魔境3』があった。シリーズを追ってきたファンとしては長年発売延期されていたタイトルで、期待を集めていた。しかし結局PC-FXで発売されることはなく、その後も注目ソフトは発売されなかった。それでもアニメーションが得意という特徴を生かし、声優にスポットを当てたソフトがシリーズ化したり、パソコンからは美少女ゲームの移植など一部のユーザーには好評だったようだ。
PC-FXのソフトは当時のライバル機に比べてソフトの定価が高めで、パッケージもパソコンソフトのように大きい。
PCエンジンではあんなにスリムでスタイリッシュだったのに『何で?』という感じ。
PCエンジンの後継機がこんな終わりかたをしてしまったのは非常に残念。これなら無理に次世代機を出さない方が良かったような気さえしてくる。