『ネオジオ』
1991年7月1日にSNKが発売したゲーム機。
1990年に稼働していたアーケード用システムであるMVSとの完全互換が特徴。
アーケードと全く同じゲームが家庭で楽しめるのは非常に画期的だった。
キャッチコピーは『凄いゲームを連れて帰ろう』
ソフトはカートリッジで、見た目は大きくズシリと重い。カートリッジの形状はアーケードと家庭用で形が違うが中身は同じで、本体のBIOS制御でアーケードなのか家庭用なのかを判断していた。
ネオジオの本体価格は58000円。ソフトが30000円程と家庭用と考えるとかなり高額だが、アーケードでの運用を考えるとリーズナブルだった。
当初はアクション、クイズ、シューティングなど、様々なジャンルのゲームがリリースされたが、『ストリートファイターII』が登場し、空前の格闘ゲームブームが起きた。
これでカートリッジの価格の高さを解決したはずだった。しかし、今度はロード時間の長さが問題化してしまう。ネオジオは格闘ゲームというゲームの性質から一度に大容量の読み込みが必要で、CDからのアクセスが異常に長くなってしまったのである。SNKはロード時間の解決として倍速CDを搭載した『ネオジオCD-Z』を発売した。
しかし、ゲーム自体は続編が出る度に複雑化していき初心者お断り状態になっていく。店によっては初心者専用のコーナーを作ったり工夫していたが、次第に格闘ゲームブームは去っていくと同時にネオジオも次世代機の波に飲まれ、やがて終焉を迎えた。
2018年には『ネオジオmini』も発売。