GAME de B-DASH

ゲームが特別うまい訳でもないけれど、ちょっぴり古いゲームから最新のゲームまでゲームと名がつく物が好きな人のブログ。

ゲーム機のコントローラーの進化

なんと言っても十字キーが革新的。
十字キーは同社のゲームウォッチドンキーコングで採用された物を流用しています。
押した方向の反対側は浮くので指の感覚でどちらを押しているか分かりやすい。指を動かす範囲も少ない。そして操作性もバツグンに良い。マイクロソフトビル・ゲイツ氏に「未来の機器に搭載するのは十字キーだ」と言わせる程の高い完成度を誇る。
それと1コントローラーにはセレクトボタンと、スタートボタンを搭載。これらのボタンは当時の常識では本体側にあるのが普通だった。しかし手元にこれらのボタンがあるとわざわざゲーム機本体まで手を伸ばさなくて良いので便利。一方、2コントローラーにはマイクを搭載していた。こちらは何に使うか考えはなかったらしいが、将来何か面白い遊びが出来るかもという遊び心の産物。楽しいゲームを作るには一番必要なことですね。
 
ゲーム機本体と脱着できる。
ゲームの進化に合わせてコントローラーも急速に進化していき、連射機能が付いたりボタンの数が3、6と増えていった。
 
人間工学に基づいた流線形のコントローラーが特徴。
初期は3ボタンだったが、後に小型化、6ボタンへと進化した。ボタン配置から格闘ゲームに向いており、根強いファンも多い。
 
一番の特徴は上部に付いたL・Rボタン。
人差し指をコントローラーに参加させた。他にもA・B・X・Yの4つのボタンをひし形に配置し、色分けまでしている。これもボタンを特徴付ける工夫で、増えたボタンを如何に覚えてもらうかという意図が伺える。普通にA・B・C・Dにしていないセンスも凄い。A・B側とX・Y側とはラインで分けられているのも細かい工夫だ。
 
『サターン』
好評であったメガドライブ6ボタンパッドを進化させたコントローラー。
上部にL、Rボタンを新設している。ボタン形状も押しやすいように微妙に工夫されているなど芸が細かい。軽くて使いやすいコントローラーとして未だに人気がある。
後にニンテンドー64の影響を受け、アナログ入力ができるマルコンも発売した。
 
L2、R2というスーパーファミコンよりも更に増えたボタンも特徴だが、コントローラーにグリップを着けたのが最大の特徴。
ボタン表記もアルファベットではなく記号にする等の差別化も。後にニンテンドー64の影響を受け、振動とアナログ入力を採用。アナログは一気に2つ採用する等、かなり先進的でプレイステーション3まで基本形状は引き継がれた。
 
3D(さんでぃー)スティックというアナログ入力を搭載したのが一番の特徴。
従来の十字キーも搭載しているが、十字キー3Dスティックを同時に使うという考えはない。
持ち方をライトポジション、レフトポジション、ファミコンポジションと3通りあり、それぞれのゲームで持ち方を変える。(ほとんどのゲームは3Dスティックを使うライトポジションで、レフトポジションは極僅か)
Cボタンは上下左右の4つで、ライトポジション、レフトポジションの時は背面のZボタンを使用する。
背面には拡張端子が付いており、振動パック、一部のゲームのセーブに使うメモリーパックが装着出来る。
 
サターンのマルコンを進化させたコントローラーで、特徴はビジュアルメモリーという液晶付きのメモリーモジュールを刺せるようにしたこと。手元の液晶画面を見ながらゲームをするという今まで無かったプレイスタイルを提唱した。しかし残念がらこのプレイスタイルは定着することは無かった。
 
見た目はプレイステーションデュアルショックとあまり変化がないが、ボタン入力に256段階の圧力測定機能がある。
 
XBOX
いかにもアメリカンな大柄なコントローラー。これでも北米版より小型化している。
モリーを刺せるポートがあるのはニンテンドー64の影響を受けたのかもしれない。
アナログ入力は左右非対称でデジタル方向キーよりアナログ主体な配置で、これは現在もほぼ同じである。
 
独特なボタン配置が特徴的なコントローラー。
Aボタンを中心にB、X、Yボタンが周りを囲むように配置してある。他にもCボタンは完全アナログスティックに進化。
L・Rもアナログトリガーとなっており、振動も内蔵した。
特殊なボタン配置の為ゲーマーからは敬遠されたが、使ってみると案外使いやすい。
Switch世代になっても再版されるなどファンも多い。
 
XBOX360
無線でバッテリーは電池を採用。大きさは前身機よりも小さく、手に馴染む人気のコントローラ。有線のコントローラーはUSB接続である為、パソコンでそのまま利用できる。
中央に本体機能をいつでも呼び出せるホームボタンを採用。
 
見た目はあまり変化がないが、無線になり、モーションセンサーと6軸検出システムが内蔵されている。L2、R2はトリガー形状となり、中央には本体機能を呼び出せるホームボタンを追加した。
 
Wii
リモコン型でそれまでのゲーム機のイメージを覆した画期的なコントローラー。
ゲーム人口拡大のために普段ゲームをしない人にも入りやすく、直感的に操作出来るようにモーション(動作)をゲームに取り入れた。
テニスでラケットを振るときは実際に振る動作、車のハンドルは実際にコントローラーを傾けて操作を行う。
他にもスピーカーを内蔵しており音が鳴る。
拡張端子にアナログスティックコントローラーを取り付ける事も出来る。従来型のクラシックコントローラを接続することも可能。
 
WiiU
コントローラーに大きな画面が付いているのが特徴。
ゲームをするために家庭テレビを占有するのが難しい。気軽に寝そべりながら遊べたら良いのに。そんな据え置き型ゲーム機のあるあるを解消した。
本体から8m以内の範囲であれば自由に持ち運びながらプレイできる。
対応ゲームであればテレビを必要とせず、完全にゲームパッドだけで遊ぶことが出来る。
しかしサイズが大きくて重い。バッテリーの駆動時間が3時間程度と使いにくい点も多い。
 
コントローラーにタッチパッド機能を搭載した。他にもモーションセンサー、マイク、スピーカーも内蔵している。Shareボタンでプレイ中のゲームをシェアする機能が呼び出せる。
 
『Switch』
WiiUから更に進化し、テレビに繋げて遊ぶことも出来るが、携帯ゲーム機さながら持ち運んで遊ぶことも可能となった。
更に画面とコントローラは分離可能で、画面をテーブルに置いて遊んだり、コントローラの右と左をお裾分けして2人で遊ぶ事も可能。
据え置きゲーム機と携帯ゲーム機とのハイブリッドを実現した。
小さなコントローラーには従来より進化したHD振動、モーションセンサーも内蔵されている。
他には廉価版として携帯モード専用のSwitchLiteがある。
 
前身機よりも更に中身の性能がパワーアップしている。L2、R2には押したときに反応する抵抗力が働き、より微細な操作を可能とする。振動も様々な感触を実現できる表現力を得ているのだ。
 
まとめ
コントローラーの進化をまとめてみると、任天堂の功績が非常に大きいことが分かります。
十字キー、マイク、LRボタン、アナログ入力、振動、モーションセンサー、スピーカー等は任天堂のゲーム機が初搭載でした。より高品質なゲーム体験を提供する為の進化ですが、近年は価格も上昇しており、かつての横井軍平氏のように『枯れた技術の水平飛行』の信念の元、アイデア重視で進化していって欲しい気もします。