【FC】迷宮組曲

『迷宮組曲』

我が家では初期から持っていたファミコンのアクションゲームである。可愛らしい妖精のようなミロンくんを操作し、シャボン玉を使って敵を倒しつつ、楽器を集めて最終的には組曲を完成させるとクリアである。設定はとてもメルヘンチックなゲームである。しかし、当時の子供たちに世の中そんなに甘くないぞ！と言わんばかりの難易度で地獄に叩きつけた硬派なアクションゲームである。

私にはとても難しく、(特に井戸ステージが難しい)ゲームをクリアできなかった。未だに当時のトラウマがあり、チャレンジ出来ないでいる。

井戸ステージを難しくしているのは間違いなく炎である。井戸に来る前に防火服を購入していても、炎に当たると体力は減っていく。それだけでも辛いのに雑魚キャラもこの辺から嫌な動きをしてくるし、当時の私には井戸の薄暗い画面が結構怖い印象があった。他にも城の外で早く部屋に入らないと画面が暗くなり、雷が襲ってきたりするのも怖いので軽いトラウマである。井戸で流れる音楽は結構印象深く、好きなのだが。

このゲーム、兄は最近クリアしたと言っていた。インターネットで情報を集めてプレイすれば何とかなるのかもしれない。あの有野課長もクリアしていた。大したものだ。

慣れれば一時間あればクリア出来るらしいが、当時は説明書に載っている高橋名人からの一言の『ゲームは一日一時間』を見て、兄弟でこのゲームは一時間でクリア無理だよね！？などと話していた。名人がいるハドソン自らセーブもパスワードも無いこんな難しいゲームを作っておいて、一日一時間は無いだろう！と思ったものだ。

前置きがかなり長くなったが、ゲームの方は当時の水準を上回っている名作である。

ミロンくんの動きも良いし、操作感覚も良好だ。楽器を集めていくことで、組曲も立派になっていくなどこのゲーム独特の演出もある。